黒狼記

黒狼記 弐 九尾に良いように化かされるようです

第一話 昔話 と 旅路    九つの峰みねがある山。 伏見ふしみと呼ばれるその土地には穢けがれ知らずの本殿ほんでん。 九つの峰には、九つの社があると言われている。 この大社には九つの尾を持つ神が住まうとされ、気に入られれば願い...
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心の中の小人さん

 あなたの見慣れた部屋。 けれど、その部屋の中が泥棒どろぼうに荒あらされたかのように散らかっています。 ものは例えで、実際に泥棒が入ったわけでも何かを盗られたわけでもないから安心して。 ここはあなたの心の中。 散らかっているものは...
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川 と 風

  「承うけたまわりました。その件は私の方で進めておきます」  上司から仕事を振られるのは当たり前で。 「この案件はお前に頼もうと思うんだ。なに、お前ならやれるさ」  その仕事を頑張り盛りの部下へと振る。 「...
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見えない繋がりの中で 川 と 風 心の中の小人さん  黒狼記蓮木ましろの書庫名もなき世界の何でも屋   蓮木ましろのオススメ本 改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 価格:1,650円...
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見えない繋がりの中で

   あなたに「おはよう」と言える幸せをいつも感じてる。  あなたはいつも起きるのが遅くて、いつも私が起こさなきゃ起きもしない。 アラームも4回鳴っても起きやしない。 こんな日常を愛いとおしく思えるのは忘れかけてる『過去』があ...
名もなき世界の何でも屋

第二十八話 夜更かし、しよっか!!

「どうなるかと思ったけど、なんとかなってよかった」「そうね。サキさんの機転が良かったからよ」「いえいえ。元はと言えば、私のせいなので」  裏路地からの帰り道、スズネはサキさんを負ぶったまま帰っている。 「族長の娘って、...
名もなき世界の何でも屋

第二十七話 空の旅をして帰ってきたわ

  「いらっしゃいませ……って、なにかあったの?」「ちょっと空の旅をして帰ってきたわ」  私が詩人じみた事を言うとハイネさんは眉間に皺しわを寄せた。 乱れた髪を整え、服も軽く払った。 「そんな事よりモトさんを少し預かって...
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第二十六話 ここにいてちょうだい

  「おじさん、ありがと。登らせてくれて」「いつも美味い酒を飲ませてもらってるからな。これくらいお安い御用だ」  城門に着いた三人は、「インフォマツィーネ」の常連である門兵おじさんを見つけ、なんとか城門の見張り塔へ登れるように...
名もなき世界の何でも屋

第二十五話 じゃあ、食べるんじゃないわよ

   仕方なく、城門から王城へと真っ直ぐに続くヘミニング通りを進む。 この大通りは観光客が良く通る道だから、お土産屋やレストランが多く店を出している。 出店をしているので、食べ歩きにはもってこいである。 「焼きとうころもし、カ...
名もなき世界の何でも屋

第二十四話 依頼主を待たせ過ぎでは?

 「ちょっと、オカマ! ホントに依頼主と待ち合わせしてるの? 居ないんだけど?」「ちゃんと居るわよ」  私がそう答えるとスズネは首を傾げた。 スズネは街の中での鳥人族ちょうじんぞくを特徴が依頼書に描いてある通りだと思っている...
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