名もなき世界の何でも屋

第二十八話 いっそ清々しいな

「鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの四日目! 本日は準決勝を執り行いますっ! 本日は一試合だけをし、その勝者がチュウヒ様と決勝戦にて勝負します! 観客はもちろん超満員! ただ、ラースカ連合が出る試合ということもあり、鳥籠の周囲はラースカ連合...
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第二十七話 計り知れますからな

鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの三日目。 準々決勝が取り行われる今日は、観客の数がまた増えていた。 準々決勝ともなれば、もはや、仕事どころではなくなった鳥人族もいれば、仕事が終わり祭へと繰くり出せる鳥人族もいるのだろう。 その盛況っぷりは...
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第二十六話 僕を倒してからにしてもらわないとね

鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの二日目。 第二回戦目の今日、昨日に引き続き多くの観客達で賑わっていた。「今日の一回戦目も他国の何でも屋の戦いからか」「相手は……ハブサヤか」「サブハヤの兄貴だな」「兄貴として負けらんねぇじゃねぇか?」「弟の...
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第二十五話 俺の速さについてこれるか?

『コケ! コッコォ〜っ!!』 試合開始の鳴き声と共にサブハヤは何でも屋二人目掛けて急下降した。「俺の速さについてこれるか?」 試合前から居た所からの飛び降りるような滑空かっくうだが、なかなかに速い。 スズネとシグに翼が当たるように飛ぶも、容...
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第二十四話 レディース アンドゥ ジェントルマ〜ン!!

朝日がゆっくりと登る中、鳥人族達も今日から数日は仕事を忘れ、のんびりと過ごす日々が続く。 なんと言っても年に一度の祭の日々が始まるからだ。 「レディース アンドゥ ジェントルマ〜ン!! 本日から鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの開催となりま...
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第二十三話 なんでそうなるのよ

「あんなのズルっ子じゃん!!」「落ち着きなさい、周りに迷惑よ」「だって、アイツだけ最終戦だけなんてズルでしょ! 私達は一回戦から戦い通しなのに!」 宥なだめても騒ぐスズネを他所に周りを一瞥すると、数人が頷いている。 思わない人もいない訳では...
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第二十二話 鳥籠神鳥祭?

「鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさい?」『はい、名前からは想像できないと思いますので詳しく説明を致しますね』「なんでそんな名前に?」『見た目と神鳥様への崇拝すうはいからこんな名前になったようで』「見た目?」『はい、見えてきました』 モトさんの...
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第二十一話 一鳥二石って、この事ね!

「それでは、お父様のところへ行って参ります」「二人とも、いってらっしゃ〜い」 日が登ろうとしている頃にサキとモトは飛び立っていった。 また帰ってくるそうだし、朝ごはんも用意してくれているから安心。「帰ってくるまで自由行動って感じね」「それな...
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第二十話 ご清聴ありがとうございました

「二人ともみんなをお願いね!」「はい! お母様もお気をつけてくださいね」「お気をつけてください!」「任せてちょうだい」 そう言って、お母様は駆かけ出していきました。 そのあとは外の状況もわからず、私たちは耐たえるのみでした。 ただ、少しずつ...
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第十九話 流石は私達の子ね

この話をするには十五年前に魔族と魔物に滅ぼされた国の話をしないといけません。 国の名前はアグゼミド王国。 私達のような亜人族あじんぞくをまとめていた偉大な国でした。 亜人族間の仲を取り持ち、お互いが利益のある貿易を行わせる。 アグゼミド王国...