黒狼記 第十六話 下り道
「まったく、あからさまに心配しおって」 弓月みゆづきは蒼あおが小走こばしりに山道を駆かけていくのを耳にしながらぼやいた。 心配をかけてしまった事は自覚している弓月だが、こうもわかりやすく心配されるとぼやきたくもなる。 昨日も蒼と椿つばきには...
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