名もなき世界の何でも屋

第三十四話 させないっ!!

ラグユラシル大森林にはシグが降らせた雨は降り続けている。 そのおかげで敵が放った炎は完全に消え、燃え跡だけが残っている。 炎の手にかけられた葉や細い枝は燃え失せしまったが、その分、視野が広がっていた。 サキとモトは悲しくも有難いという状況の...
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第三十三話 ちょっ! 待ってぇ〜!

「アタシ達も行くよ!」「「はい!」」 サキとモトは大鳥の姿に変身した。 今回は手綱を持ち合わてないが、スズネは気にする事なくモトの背中へとしがみついた。「振り落とされないようにしなさいよ。雨を降らせてるのも難だけど、滑すべるわよ」「わかって...
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第三十二話 串焼きにシテやるよっ!

スズネとシグが里へと避難する中、観客だった鳥人族達も避難をしていた。 幸いな事に里や周りにはまだ火の手は伸びていなかった。 ラグユラシル大森林からは離れている事もあり、周りが火の海になろうとも燃え移る事はないだろう。 ただ、それでは鳥人族達...
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第三十一話 まだまだぁ〜!

「ついにこの時がやってまいりました! 鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいも本日で最終日! 決勝戦を執り行いま〜すっ!! 司会はもはやお馴染みとなっております、ニワノ・コケコッコーが務めますっ!」 高らかと宣言された決勝戦という言葉に、観客達は...
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第三十話 しぶてぇ~な

「頭、後ろから追手が!」「どうせ俺らには追い付けねぇだろ」「それが少しずつ追いついて来てるんでやす!」「なんだと……」 ラースカは後ろを振り向いて、追手おっての姿を確認して舌打ちをした。「よりにもよって、早く飛ぶしか頭にない奴らと組みやがっ...
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第二十九話 負けっぱなしはいけねぇよなぁ?

「そりゃあ!!」 シグが籠かごの底で二人を退場させた頃、スズネは空中できのみを相手の羽毛に擦こすり付けていた。 「ついでにっ、退場!!」「ぐぅあ〜!!」 さらに、体を捻ひねって回し蹴りをお見舞いをしていた。 その威力は凄すさまじく、食らった...
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第二十八話 いっそ清々しいな

「鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの四日目! 本日は準決勝を執り行いますっ! 本日は一試合だけをし、その勝者がチュウヒ様と決勝戦にて勝負します! 観客はもちろん超満員! ただ、ラースカ連合が出る試合ということもあり、鳥籠の周囲はラースカ連合...
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第二十七話 計り知れますからな

鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの三日目。 準々決勝が取り行われる今日は、観客の数がまた増えていた。 準々決勝ともなれば、もはや、仕事どころではなくなった鳥人族もいれば、仕事が終わり祭へと繰くり出せる鳥人族もいるのだろう。 その盛況っぷりは...
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第二十六話 僕を倒してからにしてもらわないとね

鳥籠神鳥祭とりかごしんちょうさいの二日目。 第二回戦目の今日、昨日に引き続き多くの観客達で賑わっていた。「今日の一回戦目も他国の何でも屋の戦いからか」「相手は……ハブサヤか」「サブハヤの兄貴だな」「兄貴として負けらんねぇじゃねぇか?」「弟の...
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第二十五話 俺の速さについてこれるか?

『コケ! コッコォ〜っ!!』 試合開始の鳴き声と共にサブハヤは何でも屋二人目掛けて急下降した。「俺の速さについてこれるか?」 試合前から居た所からの飛び降りるような滑空かっくうだが、なかなかに速い。 スズネとシグに翼が当たるように飛ぶも、容...