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名もなき世界の何でも屋

第九話 スズネお姉ちゃん……なんか良いかも

スズネはハイネの店から出て、依頼書に書いてあった依頼主の住所へと向かった。 まずは、その周辺から迷子の猫を探す事にしたのだ。「依頼書が張り出されたのは一昨日だから。もうここら辺には居なさそうだけど探してみるかなぁ」 家が密集している住宅地。...
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第八話 アタシにまっかせなさい!

スズネが初めて依頼を受けた時もこう言っていた。「あ〜、疲れた〜」 こうなってくると口癖のようになってくるのだが、当の本人に自覚はない。 ただ、本音を言ってカウンターに上半身を預ける。 この頃からそれがバーで働き終えたスズネのルーティーンとな...
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第七話 仕事、見つけてきたわよ

「あ〜、疲れた〜」「ちょっと、せっかくカウンター拭いたんだから。そんなとこでだれない」「良いじゃん、別に。これから賄まかない食べるんだし、ここはアタシの席だもん。それに後で拭くから大丈夫」「まったく、その賄いのお金も給料から天引きするからよ...
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第六話 もう我慢できないっ!

スズネやハイネ、常連のお客さん達が言っていた「アレ」 それは、スズネが初めてハイネのバーで働いた日の出来事である。 スズネの思っていた通り、その日も大盛況で忙しかった。 初めてのバーでの仕事にアタフタしているのに、お客さんは容赦ようしゃなく...
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第五話 売れないってのは余計じゃない!?

アタシが店内へ出て、テーブルを拭いたりしていると、少しずつ常連じょうれんのお客さんや日の浅いお客さんがやってきた。「お! 今日はスズネちゃんが居るんだな! これは美味い酒が飲めそうだ!」「どうも! 程々にしてくれないとお客さんが吐き出したの...
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名もなき世界の何でも屋 Ⅰ第一話 「なんでもや」さんになる!第二話 歳が十八になった時に第三話 何でも屋の一歩目だぁー!第四話 働かざる者食うべからず、よ第五話 売れないってのは余計じゃない!?第六話 もう我慢できないっ!第七話 仕事、見つ...
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第四話 働かざる者食うべからず、よ

「こら、起きなさい」 アタシは誰かに身体を揺ゆさぶられた。 その揺れにうなされて、夢から覚めた。「ゔーん、なんか懐かしい夢見たような……」「何言ってんの。降りてこないから起こしに来てあげたのに」「……別にアタシはハイネの召使いじゃないんだけ...
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第三話 何でも屋の一歩目だぁー!

リンネの旅立ちから数年が過ぎて、スズネは十八才となった。 両親から誕生日の時にたくさんのご馳走ちそうを振舞ふるまってもらった。 誕生日プレゼントなのか、旅をするための贈り物だったのかわからないが、リンネから箱が届いた。「何これ?」 箱を開け...
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第二話 歳が十八になった時に

スズネがぐっすりと寝た次の日。 リンネから魔法を教えてもらう事になったスズネだが。 魔法の勉強が理解できずに火をばーん!どかーん!もいたいのいたいのとんでいけー!も覚えるのを早々にあきらめていた。「それじゃあ、違うやり方で魔力を使いましょう...
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名もなき世界の何でも屋 Ⅰ

第一話 「なんでもや」さんになる!「暇ひま……」 自宅兼事務所。 その接待室で立派な机の上に足を乗せ、椅子を傾けてぎーこぎーこと揺らした。 別に揺籠ゆりかごではないから全然心地よくはないし、暇潰しにもならないどうしようもない事なんだけど……...