名もなき世界の何でも屋

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第四話 強くなりたいです

   引き続き彼の身体のリハビリは次の段階へ上がった。 食べ物は徐々じょじょに咀嚼そしゃくが必要なものになり、リンネとの会話も初級魔術や亜人種あじんしゅの種類の話などが話題に出てくるようになった。 話題によっては、彼が頭痛を訴うった...
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第三話 辛いだろうけど、頑張って

   無理矢理に薬を飲まされてから三日目に差し掛かろうとしていた時に彼はパチリと目を覚ました。 天井は石造りで、傍そでに小さな机。 机の上に蝋燭ろうそくが一つ灯されているだけの薄暗い場所で目が覚めた。 横になったままに辺りを見ても、...
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第二話 その為に来たのだから

   どうしてこんな事になったのだろう。 両親に地下図書館へ放り込まれてから何日経ったかわからない。 我が子を守る為に両親はここへ放り込んだ。 ならば、片親だけでも一緒にいるのは不都合だったんだろうか。 万全ばんぜんを期きす為ために...
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名もなき世界の何でも屋 Ⅱ

第一話 夜更かしはお開きね   「それで〜……オカマと一緒に〜……ハイネが作ってくれた、この事務所を……」  スズネが鳥人族ちょうじんぞくの姉妹。 姉のサキと妹のモトに何でも屋ができた話をしていた。 姉妹の姿は鳥人に近い姿では...
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第二十八話 夜更かし、しよっか!!

「どうなるかと思ったけど、なんとかなってよかった」「そうね。サキさんの機転が良かったからよ」「いえいえ。元はと言えば、私のせいなので」  裏路地からの帰り道、スズネはサキさんを負ぶったまま帰っている。 「族長の娘って、...
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第二十七話 空の旅をして帰ってきたわ

  「いらっしゃいませ……って、なにかあったの?」「ちょっと空の旅をして帰ってきたわ」  私が詩人じみた事を言うとハイネさんは眉間に皺しわを寄せた。 乱れた髪を整え、服も軽く払った。 「そんな事よりモトさんを少し預かって...
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第二十六話 ここにいてちょうだい

  「おじさん、ありがと。登らせてくれて」「いつも美味い酒を飲ませてもらってるからな。これくらいお安い御用だ」  城門に着いた三人は、「インフォマツィーネ」の常連である門兵おじさんを見つけ、なんとか城門の見張り塔へ登れるように...
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第二十五話 じゃあ、食べるんじゃないわよ

   仕方なく、城門から王城へと真っ直ぐに続くヘミニング通りを進む。 この大通りは観光客が良く通る道だから、お土産屋やレストランが多く店を出している。 出店をしているので、食べ歩きにはもってこいである。 「焼きとうころもし、カ...
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第二十四話 依頼主を待たせ過ぎでは?

 「ちょっと、オカマ! ホントに依頼主と待ち合わせしてるの? 居ないんだけど?」「ちゃんと居るわよ」  私がそう答えるとスズネは首を傾げた。 スズネは街の中での鳥人族ちょうじんぞくを特徴が依頼書に描いてある通りだと思っている...
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第二十三話 ……なにか、言ったかしら?

   私たちはしばらく黙々と食べていた。 量のせいもあるけど、私の方が先に食べ終えて、食後のコーヒーをもらう。 「やっぱり、食後のコーヒーは良いわね。この一杯を楽しむために食事をしたって感じ」「ふふ、最近までホームレスだったの...
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