短編小説

川 と 風

  「承うけたまわりました。その件は私の方で進めておきます」  上司から仕事を振られるのは当たり前で。 「この案件はお前に頼もうと思うんだ。なに、お前ならやれるさ」  その仕事を頑張り盛りの部下へと振る。 「...
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見えない繋がりの中で 川 と 風 心の中の小人さん  黒狼記蓮木ましろの書庫名もなき世界の何でも屋   蓮木ましろのオススメ本 改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 価格:1,650円...
短編小説

見えない繋がりの中で

   あなたに「おはよう」と言える幸せをいつも感じてる。  あなたはいつも起きるのが遅くて、いつも私が起こさなきゃ起きもしない。 アラームも4回鳴っても起きやしない。 こんな日常を愛いとおしく思えるのは忘れかけてる『過去』があ...
名もなき世界の何でも屋

第二十八話 夜更かし、しよっか!!

「どうなるかと思ったけど、なんとかなってよかった」「そうね。サキさんの機転が良かったからよ」「いえいえ。元はと言えば、私のせいなので」  裏路地からの帰り道、スズネはサキさんを負ぶったまま帰っている。 「族長の娘って、...
名もなき世界の何でも屋

第二十七話 空の旅をして帰ってきたわ

  「いらっしゃいませ……って、なにかあったの?」「ちょっと空の旅をして帰ってきたわ」  私が詩人じみた事を言うとハイネさんは眉間に皺しわを寄せた。 乱れた髪を整え、服も軽く払った。 「そんな事よりモトさんを少し預かって...
名もなき世界の何でも屋

第二十六話 ここにいてちょうだい

  「おじさん、ありがと。登らせてくれて」「いつも美味い酒を飲ませてもらってるからな。これくらいお安い御用だ」  城門に着いた三人は、「インフォマツィーネ」の常連である門兵おじさんを見つけ、なんとか城門の見張り塔へ登れるように...
名もなき世界の何でも屋

第二十五話 じゃあ、食べるんじゃないわよ

   仕方なく、城門から王城へと真っ直ぐに続くヘミニング通りを進む。 この大通りは観光客が良く通る道だから、お土産屋やレストランが多く店を出している。 出店をしているので、食べ歩きにはもってこいである。 「焼きとうころもし、カ...
名もなき世界の何でも屋

第二十四話 依頼主を待たせ過ぎでは?

 「ちょっと、オカマ! ホントに依頼主と待ち合わせしてるの? 居ないんだけど?」「ちゃんと居るわよ」  私がそう答えるとスズネは首を傾げた。 スズネは街の中での鳥人族ちょうじんぞくを特徴が依頼書に描いてある通りだと思っている...
名もなき世界の何でも屋

第二十三話 ……なにか、言ったかしら?

   私たちはしばらく黙々と食べていた。 量のせいもあるけど、私の方が先に食べ終えて、食後のコーヒーをもらう。 「やっぱり、食後のコーヒーは良いわね。この一杯を楽しむために食事をしたって感じ」「ふふ、最近までホームレスだったの...
名もなき世界の何でも屋

第二十二話 ノックくらいしたら?

  『お前はここで隠れていろ』『お父様!』『いいか、何があってもここを出ようと考えるんじゃないぞ』  背後の炎のせいで影が落ち、顔はわからない。 だが、僕の顔に落ちてきた水滴は、汗じゃなかったはずだ。 その水滴には確かな暖かさ...
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